「子どもの宿題は、親が毎日チェックした方がいいのでしょうか?」
小学生の子どもがいる家庭では、一度は考えることではないでしょうか。
私には小学生の息子が2人います。
私も妻も東大卒です。
そう話すと、
「毎日、子どもの勉強を見ているのでしょう」
「宿題やテストもしっかり管理しているのでしょう」
と思われることがあります。
しかし、実際はまったく違います。
私は、息子たちの宿題もテストもほとんど見ません。
帰宅したら、まず遊ぶ。
ゲームをすることもあります。
友達がいれば、そのまま遊びに出かけることもあります。
宿題を始めるのは、そのあとです。
テストを持ち帰ってきても、間違えた問題を私がチェックして、やり直しをさせることもほとんどありません。
もちろん、「勉強なんてしなくていい」と考えているわけではありません。
本当に分からなくて困っているときには助けます。
それでも、普段の勉強を親が細かく管理しないのには理由があります。
親が管理しなくても、自分で考え、自分でやる子になってほしいからです。
この記事では、我が家が宿題やテストをほとんど管理しない理由と、実際にどのように子どもたちの家庭学習に関わっているのかを書いてみます。
第1章 我が家は「帰宅したら、まず宿題」ではない
息子たちが学校から帰ってくると、すぐに宿題を始めるわけではありません。
ランドセルを置いたら、ゲームをしたり、タブレットでYouTubeを見たりします。
友達がマンションの下にいれば、そのまま遊びに行くこともあります。
友達が家まで呼びに来れば、嬉しそうに飛び出していきます。
小さい頃から徹底していることが一つだけあります。
帰宅したら手を洗うこと。
これは今では何も言わなくてもやるようになりました。
本音を言えば、私も「帰ってきたら先に宿題を終わらせればいいのに」と思うことはあります。
でも、自分に置き換えて考えてみると、大人だって仕事から帰宅して、すぐに勉強や仕事の続きをしたいとは限りません。
一息つきたい。
コーヒーでも飲みたい。
好きなことをして気分を切り替えたい。
子どもも同じなのだと思います。
だから我が家では、帰宅後すぐに宿題をすることをルールにはしていません。
遊び、夕食を食べ、お風呂に入れる。
そのあとに宿題をする。
いつの間にか、それが我が家の生活の流れになりました。
第2章 宿題は基本的に子どもに任せる
息子たちの学校の宿題は、真面目に取り組めばそれほど長い時間はかかりません。
算数や国語、そして音読などです。
私が横に座って、
「次はこれをやりなさい」
「ここが間違っている」
と一つずつ確認することは、ほとんどありません。
算数について質問されることも、あまりありませんでした。
一方、以前は国語の漢字について、
「これ、何て書くの?」
と聞かれることがよくありました。
そのたびに私は、
「辞書で調べてごらん」
と言っていました。
もっとも、最後には「教えて!」となり、私が答えることもありました。
ところが、いつの間にか漢字について聞かれることもほとんどなくなりました。
なぜなのか、私にも分かりません。
気がつけば、自分で何とかするようになっていたのです。
親が先回りして全部教えなくても、子どもは少しずつ自分なりのやり方を身につけていく。
私は息子たちを見ながら、そう感じています。
第3章 テストもほとんど見ない
宿題が終わると、ランドセルの中から学校のプリントやテストが出てくることがあります。
息子によって反応は違います。
「今回は100点だった!」
と嬉しそうに見せてくることもあれば、
「全然できなかった」
と報告してくることもあります。
もちろん、間違えた問題をその日のうちに見直し、解き直した方が勉強としては良いのでしょう。
それでも私は、テストを一枚ずつチェックして、
「ここを間違えているから、もう一度やりなさい」
と指示することはほとんどありません。
子どもが見せてくれば見ます。
良い点を取れば褒めます。
でも、親の方から毎回テストを探し出して、点数や間違いを管理することはしていません。
テストの点数を、親の成績表のように扱いたくないからです。
テストは本来、子ども自身が「何が分かっていて、何が分かっていないのか」を知るためのものだと思っています。
いつかは、自分で間違いに気づき、自分で必要な勉強を考えなければなりません。
ならば小学生のうちから、少しずつ本人に任せてみてもいい。
私はそう考えています。
第4章 ただし、本当に困ったときは助ける
もちろん、何があっても放っておくわけではありません。
子どもが本当に理解できず、困っているときには助けます。
以前、息子が引き算をうまく理解できず、テストで多くの問題を間違えたことがありました。
本人も、
「引き算がよく分からない」
と言っていました。
そのときは妻が一緒に問題を見ながら、丁寧に教えました。
すると、その後は特に問題なく理解できるようになりました。
私たちが考えているのは、
「親は教えてはいけない」
ということではありません。
必要なときには助ける。でも、できることまで親が先回りしてやらない。
ということです。
子どもが自分でできるなら任せる。
分からなければ、まず自分で考えてみる。
それでも本当に困ったら助ける。
我が家では、そのくらいの距離感がちょうどいいと思っています。
第5章 九九も先取り学習はしなかった
息子たちは、九九も学校で習いました。
小学校へ入る前から覚えさせたり、学年より先の内容を家庭で教えたりはしていません。
九九を習い始めた頃には、
「問題出して!」
とよく言ってきました。
リビングで。
お風呂で。
散歩をしながら。
「7×8は?」
「6×9は?」
そんな問題を出す程度です。
私自身、小学生の頃、九九にはあまり良い思い出がありません。
九九を覚えていない子どもが教室の後ろに並び、できるようになったら席へ戻る、ということがありました。
私も、その中の一人でした。
だからなのか、子どもに無理やり覚えさせたり、周りより早くできるようにさせたりすることには、あまり魅力を感じません。
学校で習う時期に、必要になったら覚えればいい。
本人が「問題を出して」と言えば付き合う。
我が家の先取り学習に対する考え方は、そのくらいです。
第6章 通知表より「体力テスト」で盛り上がる我が家
通知表についても、私はそれほど細かく見ていません。
もちろん、持って帰ってくれば見ます。
良かったところがあれば褒めます。
ただ、
「どうしてここがこの評価なの?」
「次はもっと上を目指そう」
と細かく分析することはありません。
一方で、我が家で妙に盛り上がるものがあります。
体力テストです。
息子たちは運動が好きなので、良い結果を持って帰ってくると、私は大げさなくらい褒めます。
子どもたちもそれを知っているので、
「A評価だった!」
と嬉しそうに報告してくれます。
これは「勉強より運動の方が大切」という意味ではありません。
私が意識しているのは、通知表やテストの点数だけを、子どもの評価基準にしないことです。
勉強が得意な子もいれば、運動が得意な子もいる。
絵を描くことが好きな子もいれば、人を笑わせることが得意な子もいるでしょう。
学校のテストで測れるものは、子どもが持っている力の一部分にすぎません。
だから我が家では、テストの100点と同じように、体力テストの結果やスポーツでできるようになったことも喜びます。
「自分にはこれが得意だ」と思えるものを持つことも、子どもにとって大切だと思っているからです。
第7章 なぜ宿題やテストを管理しないのか
私が子どもの宿題やテストを細かく管理しないのには、理由があります。
親が、
「宿題やった?」
「テストを見せて」
「ここを間違えているから、やり直しなさい」
と毎日確認すれば、小学生のうちはその方が勉強するかもしれません。
親が管理した方が、忘れ物も減り、テストの点数も上がるかもしれません。
でも、それをずっと続けたらどうなるのだろう、と私は考えます。
親が確認するから宿題をする。
親に怒られるから勉強する。
親に言われたから間違いを直す。
それでは、いつまでたっても「勉強するかどうか」を決めるのは親です。
私が息子たちに身につけてほしいのは、
自分で考え、自分で判断し、自分で行動する力です。
宿題を忘れて困ることもあるでしょう。
テストで間違えることもあります。
でも、その経験から、
「次はどうしよう」
と本人が考えることにも意味があると思っています。
親が失敗をすべて防いでしまうより、小さな失敗を経験しながら、自分で修正する練習をしてほしい。
だから私は、必要以上に口を出さないようにしています。
まとめ|「見ない」のではなく「任せている」
私は、息子たちの宿題もテストもほとんど見ません。
先取り学習もほとんどしていません。
だからといって、子どもの教育に関心がないわけではありません。
本当に困っていれば助けます。
質問されれば一緒に考えます。
できたことは褒めます。
でも、本人ができることまで親が管理する必要はないと思っています。
「何もしない」のではなく、「まず本人に任せてみる」。
私にとっては、その違いが大切です。
子どもが成長すれば、いつか親は勉強を管理できなくなります。
高校生、大学生、そして社会人になれば、親が横について、
「今日はこれをやりなさい」
と言うことはできません。
だったら小学生の今から、少しずつ自分でやる練習をしてもいいのではないでしょうか。
もちろん、これがすべての家庭、すべての子どもに合う方法だとは思っていません。
これは、あくまで我が家のやり方です。
それでも私が大切にしたいのは、テストで何点取るか以上に、
「自分のことを、自分で考えて動けるようになること」
です。
私はそれを「放任」ではなく、子どもに任せる練習だと考えています。
親が子どもの勉強をどこまで管理するべきかについては、こちらの記事でも私自身の経験を交えて詳しく書いています。
→ 子どもが家で勉強しない!東大卒の父が「親の勉強管理」より大切だと思うこと
また、子どものゲームについても、我が家では「禁止して親がコントロールする」より、本人が考えられるようになることを大切にしています。
→ 子どものゲームは禁止するべき?東大卒の父が息子のゲームを禁止しない理由
小学生の英語についても、我が家では「周りがやっているから」と焦って先取りする必要はないと考えています。


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