「小学生のうちは、たくさん外で遊ばせたほうがいい」
そう思う一方で、
「でも、遊んでばかりで勉強は大丈夫なのだろうか」
と心配になる親も多いのではないでしょうか。
放課後、公園で友達と遊ぶ。
家に帰ったらゲームをする。
気がつけば夕食の時間。
その姿を見ていると、
「その時間に少しくらい勉強したら?」
と言いたくなることもあります。
わが家には、小学生の息子が2人います。
息子たちはこれまで、公園や校庭でかなりの時間を遊んできました。
鬼ごっこ、ドッジボール、ハンドベース、キックベース、バスケットボール。
休日には家族でさまざまな公園にも出かけました。
一方、家庭学習は基本的に学校の宿題が中心です。
先取り学習をどんどんさせてきたわけでもありません。
私は、今のところそれでいいと思っています。
なぜなら、小学生の外遊びは、単なる「勉強をしていない時間」ではないと思うからです。
体を動かす。
友達とルールを決める。
うまくいかなければ工夫する。
けんかをして、また一緒に遊ぶ。
自分たちで面白い遊びを考える。
そこには、机の上の勉強とは違う学びがあります。
では、小学生はどのくらい勉強し、どのくらい遊べばいいのか。
今回は、2人の息子を育ててきた経験から、小学生の勉強と外遊びのバランスについて考えてみます。
外遊びは「勉強していない時間」ではない
子どもが公園で遊んでいる時間を見ると、
「その時間に勉強すれば、もっと成績が上がるのでは?」
と思うことがあるかもしれません。
でも私は、外遊びの時間を「何も学んでいない時間」だとは考えていません。
例えば鬼ごっこ。
誰を追うのか。
どこへ逃げれば捕まらないのか。
相手の動きを見ながら、瞬間的に判断します。
ドッジボールなら、ボールを投げる、捕る、避けるだけではありません。
誰に投げるか。
どこに立つか。
仲間とどう動くか。
子どもたちは遊びながら、ずっと考えています。
そして、子ども同士の遊びには、大人が決めた通りに進まないこともたくさんあります。
人数が変わればルールを変える。
意見がぶつかれば話し合う。
負ければ悔しい。
うまくいかなければ、次はやり方を変える。
もちろん、子どもたちは、
「今、問題解決能力を鍛えている」
などと考えて遊んでいるわけではありません。
ただ面白いから遊んでいる。
私は、それでいいと思っています。
机に向かう勉強では得にくい経験を、子どもは遊びの中で自然に積み重ねているからです。
だから私は、
「外で遊んでいる=勉強していない」
ではなく、
「外遊びでは、学校とは違うことを学んでいる」
くらいに考えています。
わが家の息子たちは、かなり外で遊んできた
わが家の息子たちは、小さいころからかなり外で遊んできました。
休日には家族でいろいろな公園へ出かけ、これまでに行った公園は100か所を超えます。
特別なトレーニングをするためではありません。
面白そうな公園を見つけては、遊びに行っていただけです。
小学生になってからも、放課後には校庭などで友達とよく遊んでいます。
鬼ごっこ。
縄跳び。
ドッジボール。
ハンドベース。
キックベース。
バスケットボール。
その日の友達や人数によって、遊びも変わります。
もちろん、サッカーなどの習い事もしてきました。
でも、息子たちの運動量を考えると、週に何回かの習い事以上に、日常の遊びの積み重ねは大きかったのではないかと思っています。
結果として、息子たちは学校の新体力テストでもA評価を取っています。
ただ、私は、
「外遊びをたくさんさせれば、新体力テストでA評価になる」
と言いたいわけではありません。
生まれ持ったものもあるでしょうし、習い事など他の要因もあります。
それでも、何年にもわたって走る、投げる、跳ぶといった動きを遊びの中で繰り返してきたことは、無関係ではないだろうと思っています。
そして私が外遊びでより大切だと思うのは、運動能力だけではありません。
自分たちで何をして遊ぶかを決め、夢中になって時間を過ごしてきたこと。
その経験そのものに価値があると思っています。
関連記事:子どもの運動神経を良くする外遊びとは?100か所以上の公園と放課後遊びで分かったこと
では、勉強する時間が減っても大丈夫なのか?
外遊びが大切だとしても、親として気になるのは、
「遊んでばかりで、勉強する時間が足りなくならないか」
ということだと思います。
私も、勉強しなくていいとは考えていません。
学校で習ったことを理解する。
宿題をする。
読み書きや計算など、これからの学習の土台になる力を身につける。
これは大切です。
ただ、小学生の段階で、
「空いている時間があるなら、その分も勉強させたほうがいい」
とは思いません。
1時間余裕があるから、問題集を1時間追加する。
2時間遊んでいるなら、そのうち1時間を勉強に変える。
そうすれば短期的には、解ける問題の数は増えるかもしれません。
でも、その1時間で子どもが友達と走り回ったり、夢中になって遊んだりする経験は、その時期にしかできないものでもあります。
わが家では、家庭学習は基本的に学校の宿題が中心です。
学校の勉強が理解できているのであれば、宿題を終えたあとの時間まで、親が勉強で埋める必要はないと考えています。
もちろん、学校の勉強についていけていないなら話は別です。
分からないところを確認したり、必要なら復習したりする。
反対に本人が、
「もっと勉強したい」
と言うのであれば、その気持ちも大切にすればいい。
つまり私は、
勉強と遊びを「何時間ずつ」と決める必要はない
と思っています。
学校の勉強で必要なことはやる。
そのうえで自由な時間があるなら、思い切り遊ぶ。
小学生のうちは、それくらいのバランスでもいいのではないでしょうか。
「遊ぶ時間」は年齢が上がれば自然に減っていく
子どもが小学生のうちは、放課後に友達と公園へ行ったり、校庭で遊んだりする時間があります。
でも、この時間がずっと続くわけではありません。
中学生になれば、部活動が始まるかもしれない。
勉強する内容も難しくなり、定期テストもあります。
高校生になれば、さらに忙しくなるでしょう。
大学受験をするのであれば、勉強に多くの時間を使う時期もやってきます。
私自身も、東大受験に向けて勉強した時期には、当然かなりの時間を勉強に使いました。
だからこそ私は、小学生の段階から、
「将来受験するのだから、今から勉強時間を増やしておこう」
と急ぐ必要はないと思っています。
本当に勉強しなければならない時期は、あとからやってきます。
一方、小学生が放課後に友達と集まって、時間を忘れて遊べる期間はそれほど長くありません。
そして外遊びは、大人が後から、
「小学生のころ遊ばせなかったから、高校生になった今、公園で毎日2時間遊ばせよう」
と思って取り戻せるものでもありません。
その年齢だから面白い遊びがある。
そのときの友達だからできる経験がある。
だから、学校の勉強がきちんと理解できているのであれば、私は小学生の自由な時間を、将来のための勉強で先に埋めすぎなくてもいいと思っています。
将来のために勉強することも大切です。
でも同じように、
今しかできないことを、今やっておく。
それも子どもの成長には大切なのではないでしょうか。
遊びと勉強は、本当に反対のものなのか?
「遊んでいる時間」と「勉強している時間」。
大人から見ると、この二つは反対のものに見えがちです。
勉強していれば安心する。
遊んでいれば、
「そんなことをしている暇があったら勉強すればいいのに」
と思ってしまう。
でも、子どもの姿を見ていると、本当にそうなのだろうかと思います。
遊びに夢中になっているとき、子どもはかなり頭を使っています。
どうすれば勝てるか。
どうすればもっと面白くなるか。
失敗したら、次はどうするか。
友達と意見が違ったら、どうするか。
誰かに答えを教えてもらうわけではありません。
自分で考え、やってみて、失敗して、またやり方を変える。
私は、この繰り返しがとても大切だと思っています。
以前、「賢い子とはどんな子なのか」という記事を書きました。
そこで私は、
考える。
やってみる。
失敗したらやり直す。
必要になったら自分から学ぶ。
そんな力を持つ子を「賢い子」と考えました。
これは、机に向かっているときだけ身につくものではないと思います。
むしろ子どもが夢中になって遊んでいるときにも、同じことを何度も繰り返しています。
だから私は、遊びと勉強を、
「どちらを優先するか」
だけで考えなくてもいいと思っています。
勉強から学ぶことがある。
遊びから学ぶこともある。
そして小学生のうちは、その両方を経験する時間があっていい。
子どもにとっては、どちらも成長するための時間なのだと思います。
関連記事:東大卒の父が考える「賢い子」とは?テストの点数より大切にしたいこと
まとめ|小学生のうちは、勉強も遊びも大切にしたい
小学生は、どのくらい勉強して、どのくらい遊べばいいのか。
私は、時間で決める必要はないと思っています。
学校で習っていることを理解する。
必要な宿題をする。
分からないところがあれば、そのままにしない。
まずはそれで十分ではないでしょうか。
そのうえで自由な時間があるなら、私は子どもには思い切り遊んでほしいと思っています。
外遊びでは、走る、投げる、跳ぶといった体の使い方だけでなく、
友達と相談する。
ルールを決める。
うまくいかなければ工夫する。
負けて悔しい思いをする。
そして、また挑戦する。
そんな経験を何度もします。
それは、ドリルをもう1ページ進めることとは違う種類の学びです。
もちろん、勉強が好きで、
「もっと勉強したい」
という子なら、その時間を大切にすればいい。
反対に、学校から帰って友達と遊びたくて仕方がない子なら、遊べる時間を無理に勉強で埋める必要もないと思います。
大切なのは、
親が「勉強か遊びか」を決めすぎないこと。
子どもが今、何に興味を持ち、何に夢中になっているのかを見る。
そして必要なときに、親が少し手助けする。
私は、そんな関わり方でいいと思っています。
中学生、高校生になれば、勉強に多くの時間を使わなければならない時期もやってきます。
でも、小学生として思い切り遊べる時間は、今しかありません。
将来のために今を犠牲にするのではなく、今しかできないことを大切にする。
それが結果として、子どもが自分で考え、自分で動き、自分から学んでいく土台にもなるのではないか。
私は、息子たちを見ながらそう考えています。


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