小学生の勉強はどこまで親が見る?東大卒の父が考える親のサポート

小学生の学び

「小学生のうちは、親が勉強を見てあげたほうがいい」

よく聞く言葉です。

宿題をやったか確認する。

丸付けをする。

間違えた問題をやり直させる。

テストの点数をチェックする。

必要ならドリルや通信教育を用意する。

わが子のことを考えれば、親が勉強を見てあげたくなるのは当然だと思います。

でも私は、少し違う考えを持っています。

親が子どもの勉強を「管理」する必要はない。
でも、親の「サポート」は必要。

この二つは似ているようで、かなり違います。

私は小学生のころ、親から勉強を細かく管理された記憶がほとんどありません。

塾にも通わず、先取り学習もしていませんでした。

それでも、一浪はしましたが、最終的には東大に合格しました。

一方、妻は小学生のころから勉強が好きで、もっと勉強したいと思っていたそうです。

ところが最近、妻に当時のことを聞いてみると、

「小学生の自分には、大人のフォローが必要だったと思う」

という答えが返ってきました。

では、親はどこまで子どもの勉強に関わればいいのでしょうか。

何もしないのとも違う。

かといって、親がすべて管理するのとも違う。

今回は、2人の小学生を育てている父親として、「管理」と「サポート」の違いについて考えてみたいと思います。

「勉強を管理する」と「サポートする」は違う

私が考える「管理」とは、親が勉強の主導権を握ることです。

「今日はこのドリルをやりなさい」

「宿題は終わったの?」

「間違えたから、もう一度やりなさい」

「毎日30分は勉強しなさい」

親がやることを決め、できたかどうかを確認する。

これが続くと、勉強する主体が子どもではなく、親になってしまいます。

一方、私が考える「サポート」は違います。

子どもが、

「ここが分からない」

と言ったら一緒に考える。

学校の授業で分からないところが増えているようなら、まず何につまずいているのかを見る。

「もっとやってみたい」

と言ったら、そのときに本やドリル、通信教育などの選択肢を見せてみる。

つまり、

親が子どもを勉強させるのではなく、子どもが自分で学べるように手助けする。

これが私の考えるサポートです。

もちろん、小学生ですから、最初から何でも自分でできるわけではありません。

忘れ物をすることもある。

宿題を後回しにすることもある。

何が分からないのか、自分でも分からないことだってあります。

だから、親が何もしなくていいとは思いません。

ただ、子どもができることまで先回りして親がやってしまえば、自分で考え、自分で動く機会まで奪ってしまうかもしれない。

私は、その境目を意識することが大切だと思っています。

わが家では、宿題を細かく管理していない

わが家には、小学生の息子が2人います。

家庭学習の中心は、基本的に学校の宿題です。

ただ私は、

「宿題やった?」

「あと何ページ?」

「早くやりなさい」

と、毎日細かく確認することはほとんどありません。

宿題は、子ども自身が学校から出されたものです。

まずは自分で覚えて、自分でやる。

忘れたら、その結果も自分で経験する。

それも含めて、少しずつ自分でできるようになればいいと思っています。

もちろん、完全に放っているわけではありません。

子どもが分からないところを聞いてくれば、一緒に考えることもあります。

学校の勉強でつまずいているようなら、何が分かっていないのかを見る必要もあると思います。

でも、

「困る前に親が全部管理してしまう」

ことは、できるだけしないようにしています。

なぜなら、勉強で本当に身につけてほしいのは、問題の解き方だけではないからです。

「今日は何をしなければならないのか」

「いつやるのか」

「分からなかったらどうするのか」

そういうことも、自分で考えられるようになってほしい。

親が毎日スケジュールを作り、教材を決め、進み具合まで管理すれば、宿題は確実に終わるかもしれません。

でも私は、今日の宿題を完璧に終わらせることより、いつか親が何も言わなくても自分で動けるようになることのほうが大切だと思っています。

ただし「分からない」を放置するのは違う

親が勉強を細かく管理しなくていい。

そう書くと、

「では、子どもが勉強についていけなくても放っておくの?」

と思われるかもしれません。

もちろん、そうではありません。

子どもが学校の授業を理解できていない。

同じところで何度もつまずいている。

本人が「分からない」と困っている。

そんなときは、親のサポートが必要だと思います。

まずは、

「どこが分からないのか」

を一緒に確認する。

親が教えられることであれば、一緒に考えてみる。

それでも難しければ、学校の先生に聞いてみる。

必要なら、その子のレベルに合った簡単なドリルなどを使ってみる。

私は、いきなり塾や通信教育を追加する必要はないと思っています。

大切なのは、教材を増やすことではなく、今どこでつまずいているのかを見つけることだからです。

逆に、学校の勉強は十分理解できていて、

「もっと難しい問題をやりたい」

「もっと勉強してみたい」

と本人が言い始めたなら、そのときは別です。

本を用意する。

問題集を探す。

通信教育を見せてみる。

そうやって、子どもの興味に合わせて選択肢を増やしてあげればいい。

私はこれも、親の大切なサポートだと思っています。

困っているときには助ける。
自分でできるときには任せる。
もっとやりたいと言ったら、選択肢を用意する。

このくらいの距離感が、小学生のうちはちょうどいいのではないかと思っています。

勉強ができる子でも、大人のサポートが必要なことはある

妻は、小学生のころから勉強が好きだったそうです。

学校の成績も良く、

「もっと勉強したい」

という気持ちも持っていました。

ところが、何を勉強すればいいのか分からなかった。

実際、妻は親に内緒で塾に通ったこともあったそうです。

そこで受験生向けの模試を受けてみると、受験のための勉強を積み重ねてきた子たちにはかなわないと感じました。

先日、妻に、

「もし小学生のころに通信教育があったら、自分でできたと思う?」

と聞いてみました。

妻の答えは、

「小学生の自分には、通信教育だけでは難しかったと思う。対面で教えてくれる人や、大人のフォローが必要だったと思う」

というものでした。

これは私にとって興味深い話でした。

勉強が好きで、成績もいい。

本人にも、もっと学びたいという意欲がある。

それでも、自分一人で適切な勉強方法を見つけられるとは限らないのです。

親の役割は、ここにあるのかもしれません。

「これをやりなさい」と決めるのではなく、

「何をやってみたい?」

「こんな方法もあるよ」

と選択肢を見せる。

そして、一人では難しそうなら手助けする。

子どもの学ぶ力を信じながら、必要なときだけ手を差し出す。

私は、そんな関わり方ができればいいと思っています。

親が手を出す前に、一度待ってみる

子どもを見ていると、親のほうが先に気づくことがあります。

「宿題、まだやってないな」

「明日の準備、大丈夫かな」

「この問題、間違えているな」

気づけば、つい言いたくなります。

でも私は、そこで少し待ってみることも大切だと思っています。

親が言わなくても、自分で気づくかもしれない。

失敗して初めて、「次はこうしよう」と考えるかもしれない。

分からない問題も、すぐに教えてしまわなければ、自分なりに考えるかもしれない。

もちろん、ずっと放っておくという意味ではありません。

困っているなら助ければいい。

助けを求めてきたら、一緒に考えればいい。

ただ、子どもが自分でできそうなところまで、親が先回りする必要はないと思っています。

これは勉強だけではありません。

わが家では、スキーも、ランニングも、バスケットボールも、できるだけ子どもの「やりたい」を待ってきました。

親が良いと思うものを先に与えるより、

本人が興味を持って、自分から動き出す瞬間を大切にしたい。

勉強も同じではないでしょうか。

親の役割は、子どもの前を歩いて引っ張ることではなく、

子どもが自分で歩き始めたときに、必要なら後ろから支えること。

私はそんな距離感で、子どもの勉強にも関わっていきたいと思っています。

関連記事:子どもの「やりたい」を待つ子育て|スキー・皇居ラン・バスケで気づいたこと

まとめ|親が管理するより、必要なときに支える

小学生の勉強に、親はどこまで関わるべきなのか。

正解は、子どもによって違うと思います。

ただ私は、親が勉強を細かく管理する必要はないと考えています。

宿題をやったか毎日確認する。

勉強する時間を決める。

教材を選び、進み具合をチェックする。

間違えた問題を必ずやり直させる。

そこまで親が主導してしまうと、勉強するのは子どもなのに、いつの間にか親の勉強になってしまいます。

一方で、

「子どもに任せる=何もしない」

でもありません。

分からなくて困っていたら助ける。

学校の勉強につまずいていたら、どこが分からないのか一緒に確認する。

もっと勉強したいと言ったら、本や問題集、通信教育などの選択肢を見せる。

そして、自分でできそうなら任せる。

私は、

「困っているときには助ける。
自分でできるときには任せる。
もっとやりたいと言ったら、選択肢を用意する。」

このくらいでいいのではないかと思っています。

子どもは、いつまでも親に勉強を見てもらうわけではありません。

中学生、高校生、そしてその先へ進めば、自分で考えて、自分で勉強する必要があります。

だから小学生のうちから少しずつ、

「自分のことは自分でやってみる」

経験を積ませたい。

親がするべきなのは、子どもを前から引っ張ることではなく、必要なときに支えられる場所にいること。

それが、今の私が考える小学生の勉強への親の関わり方です。

関連記事:子どもが家で勉強しない!東大卒の父が「親の勉強管理」より大切だと思うこと

子どもから「なぜ?」「どうして?」と聞かれたときも、親がすぐに正解を教えることだけがサポートではないと思っています。「小学生の『なぜ?』に親は全部答えるべき?東大卒の父が考える好奇心の育ち方」では、息子の実体験をもとに、子どもの疑問との付き合い方について書いています。

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