「小学生の成績があまり良くない。このままで将来、大丈夫だろうか」
テストの点数や通知表を見て、心配になる親御さんもいると思います。
特に周囲に勉強のできる子がいると、
「今から差がついているのではないか」
「高学年になったら、もっと差が広がるのではないか」
と考えてしまうかもしれません。
もちろん、小学校で習うことをきちんと理解するのは大切です。
分からないところをそのままにしていい、という話ではありません。
ただ私は、小学生の時点の成績だけを見て、その子の将来の学力まで決めつける必要はないと思っています。
私は地方の公立小学校、公立中学校、公立高校を経て、一浪して東大に進みました。
高校には、私がライバルだと思っていた同級生もいました。
彼はいわゆるガリ勉タイプではありませんでしたが、高校に入ってから勉強を頑張り、現役で京都大学に合格しました。
一方の私は、高校2年生頃から勉強への意欲を失い、現役では東大に不合格でした。
同じ高校に通っていても、学力が伸びる時期も、勉強への向き合い方も、人によって違います。
だからこそ、小学生のわが子を見ている今も、目の前の成績だけで将来を判断したくないと思っています。
この記事では、自分自身や高校時代の友人の経験、そして現在2人の小学生を育てている父親としての視点から、小学生の成績をどう考えればいいのかを書いてみます。
小学生の成績はもちろん大切。でも「将来の学力」そのものではない
小学生のテストで良い点を取ることや、通知表で良い評価をもらうことには意味があります。
学校で習ったことをきちんと理解できているかを確認する、大切な目安だからです。
特に算数の四則演算や国語の読み書きなど、これからの学習の土台になる部分が理解できていなければ、そのままにせず補ったほうがいいと思います。
ただ、私が気になるのは、
「小学生の今、成績が良い子ほど、将来も勉強ができる」
と単純に考えてしまうことです。
子どもは、小学校、中学校、高校と成長していきます。
その間に興味を持つものが変わることもあります。
ある教科が突然面白くなることもあります。
目標ができて、それまでとは比べものにならないほど勉強するようになることもあるでしょう。
逆に、小学生の頃から成績が良くても、ずっと同じペースで伸び続けるとは限りません。
私自身、高校2年生頃から勉強への意欲を失った時期がありました。
一方、高校に入ってから本格的に勉強を頑張り、現役で京都大学に合格した同級生もいました。
子どもの学力は、一直線に伸びていくものではない。
だから私は、小学生の成績は「今どこまで理解できているか」を見るためには大切でも、その子が将来どこまで伸びるかを決める数字ではないと考えています。
高校から勉強を始めて、現役で京大に合格した友人
高校時代、私にはライバルだと思っていた同級生がいました。
彼は、子どもの頃から勉強一筋というような、いわゆる「ガリ勉」タイプではありませんでした。
本格的に勉強を頑張り始めたのは、高校に入ってからだったと思います。
彼は数学と物理が得意でした。
英語もよくできました。
一方、国語はそれほど得意ではなかったと記憶しています。
すべての教科が最初から完璧だったわけではありません。
それでも高校で力を伸ばし、最終的には現役で京都大学に合格しました。
私は彼を身近で見ていて、
「勉強は、高校から本気で取り組んでも大きく伸びることがある」
ということを実感しました。
もちろん、これは一人の友人の例です。
「高校から頑張れば誰でも京大に合格できる」と言いたいわけではありません。
ただ、子どもの成長を考えるときに大切なのは、今の時点でどこまでできるかだけではなく、これから何に興味を持ち、いつ本人が本気になるかは分からないということだと思います。
小学生の時点で成績が振るわないからといって、
「この子は勉強ができない」
「難しい大学は無理だろう」
と早くから可能性を狭めてしまう必要はないのではないでしょうか。
では、小学生のうちに何を大切にすればいいのか
では、小学生の成績だけで将来が決まらないとすれば、小学生のうちは何を大切にすればいいのでしょうか。
私はまず、学校で習っていることをきちんと理解することで十分だと思っています。
難しい問題をどんどん先取りすることよりも、算数なら四則演算を正確にできること、国語なら文章を読んで自分なりに考えること。
そうした基礎を身につけることのほうが大切です。
そして、もう一つ大切にしたいのが、自分から何かに興味を持つことです。
それは勉強でなくてもいいと思っています。
本を読む。
漫画を描く。
スポーツをする。
虫を探す。
友達と外で遊ぶ。
何かに夢中になり、自分で考え、試してみる。
私は、そうした経験も子どもが成長していくための大切な時間だと思っています。
高校時代の友人が高校から勉強に力を入れて大きく伸びたように、子どもがいつ勉強に本気になるかは分かりません。
だから小学生の段階では、
「今、何点取れるか」だけに目を奪われるのではなく、「この子がこれから自分で学んでいけるか」
という視点を持っていたいと思います。
そのために親ができることは、先回りしてすべてを教えることではなく、必要な基礎を確認しながら、子どもが興味を持ったことに取り組める環境をつくることではないでしょうか。
成績が悪いときに、親が見たほうがいいこと
「小学生の成績で将来は決まらない」といっても、成績が悪いのを放っておいていいという意味ではありません。
テストの点数が急に下がったり、同じところで何度も間違えたりしているなら、まずはなぜできていないのかを見たほうがいいと思います。
例えば、
- 授業の内容そのものを理解できていない
- 計算や漢字など、基礎が十分に身についていない
- 問題文をきちんと読めていない
- 単純なケアレスミスが多い
- 勉強以外のことで疲れている
同じ「70点」でも、原因はまったく違います。
だから私は、点数を見てすぐに、
「もっと勉強しなさい」
「塾に行ったほうがいい」
「通信教育を始めよう」
と考える必要はないと思っています。
まず、どこで困っているのかを見る。
分からないところがあれば、学校の先生に聞いたり、家で一緒に確認したりする。
基礎が抜けているなら、そこだけ戻ってやり直す。
それで十分な場合もあるでしょう。
大切なのは、成績を上げることそのものより、「分からない」をそのままにしないことだと思います。
小学生のテストは、子どもの将来を判定するものではありません。
今どこでつまずいているのかを知るための材料として使えばいいのではないでしょうか。
まとめ|小学生の成績だけで、将来を決めつけない
小学生の成績は大切です。
学校で習っていることを理解できているか、どこかにつまずきがないかを知るための大切な材料になります。
ただし私は、小学生の成績が、その子の将来の学力を決めるものではないと考えています。
高校から勉強を頑張り始め、現役で京都大学に合格した私の同級生もいました。
一方、私は高校2年生頃から勉強への意欲を失い、現役では東大に不合格。一浪して東大に合格しました。
人によって、伸びる時期も違います。
得意な科目も違います。
そして、何かをきっかけに本人が本気になる時期も違います。
だから小学生のうちは、目の前の点数だけを追いかけるのではなく、学校で習う基礎を身につけながら、本を読んだり、遊んだり、スポーツをしたり、好きなことに夢中になったりする時間も大切にしたいと思っています。
親ができるのは、子どもの将来を早く決めることではなく、
「今、困っていることはないか」を見ながら、その子がこれから伸びていく余地を残しておくこと。
私はそれくらいでいいのではないかと思っています。
小学生の家庭学習をどこまでやればいいのかについては、こちらの記事で詳しく書いています。
👉 「小学生の家庭学習は宿題だけで大丈夫?東大卒の父が考える『やらせすぎない』勉強法」
また、小学生の先取り学習については、こちらです。
👉 「小学生の先取り学習は必要?東大卒の父が『急がなくていい』と考える理由」
テストの点数についても、私は100点を取ること自体を目標にする必要はないと考えています。詳しくは、「小学生のテストは100点を取らなくていい|東大卒の父が『80点でも十分』と考える理由」で、息子の実例も交えて書いています。


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