子どもの運動神経を良くするには?息子2人が新体力テストA評価になるまでにやったこと

運動・体験

「子どもの運動神経を良くするには、何をすればいいのだろう?」

「幼いうちからスポーツを習わせた方がいい?」

「運動神経は、結局は遺伝で決まるのでは?」

子どもを育てていると、そんな疑問を持つことがあると思います。

私にも二人の息子がいます。

現在、長男は小学5年生、次男は小学3年生です。

親の私から見ても、二人とも運動は得意な方だと思います。

実際、小学校の新体力テストでは二人ともA評価を取っています。

次男は運動会のリレー代表に選ばれ、長男はソフトボール投げで高い記録を出しました。

サッカー、バスケットボールなど、さまざまなスポーツも楽しんでいます。

では、幼い頃から特別なトレーニングをしてきたのでしょうか。

答えは「いいえ」です。

ラダートレーニング。

体幹トレーニング。

ジャンプトレーニング。

そうした「運動神経を良くするためのトレーニング」は、ほとんどやったことがありません。

スポーツに特化した幼稚園へ通ったこともありません。

では、なぜ二人とも運動が得意になったのか。

このシリーズを書くために、生まれてから現在までを改めて振り返ってみました。

遺伝なのか。

公園遊びなのか。

習い事なのか。

放課後遊びなのか。

スキーなどのスポーツ体験なのか。

一つずつ考えていくと、我が家なりの答えが見えてきました。

一番大きかったと私が感じているのは、「子どもが夢中になって体を動かす時間」をたくさん持てたことです。

特に、幼い頃の公園遊びと、小学生になってからの放課後遊びは大きかったのではないかと思っています。

もちろん、これは二人の息子を育てた一家庭の経験です。

「これをすれば必ず運動神経が良くなる」という話ではありません。

この記事では、二人の成長を振り返りながら、我が家で何をして、何をしなかったのかを具体的に紹介します。

まず結果から|息子2人の運動能力

「運動神経が良い」と言っても、親のひいき目だけでは説得力がありません。

そこで、まず二人のこれまでの結果を振り返ってみます。

長男

・小学校の新体力テストでA評価
・ソフトボール投げでは特に高い結果
・小学1年生から続けているサッカーでは得点を重ねる
・剣道では指導者から「才能がある」と言われた
・体操では前方宙返りまでできるようになった
・小学5年生から自分で希望してバスケットボールを始め、2か月後の試合では、レギュラーで出場

次男

・小学校の新体力テストでA評価
・運動会のリレー代表
・幼い頃から走ることが得意
・サッカーでも活発にプレー
・走り方教室ではコーチから「運動神経が良い」と評価された                                        

一方で、何でも得意というわけではありません。

例えば、水泳は二人ともそれほど得意ではありません。

長男も習っていた時期がありますが、他のスポーツほど上達したわけではありませんでした。

つまり、私がここでいう「運動神経が良い」とは、すべてのスポーツが得意という意味ではありません。

走る。

跳ぶ。

投げる。

登る。

バランスを取る。

ボールを扱う。

そうしたさまざまな動きを比較的スムーズにこなせる、という意味で使っています。

では、この土台はどこで身についたのでしょうか。

まず考えたのが、遺伝です。

運動神経は遺伝で決まるのか?

子どもの運動が得意だと、

「やっぱり、ご両親も運動が得意だったんですか?」

と聞かれることがあります。

確かに、運動能力には生まれ持った個人差があります。

では、我が家の場合はどうだったのでしょうか。

私は、小学生ではソフトボール、中学生ではバスケットボール、大学では格闘技をしていました。

現在も健康維持のために筋力トレーニングをしています。

妻も、小学生では空手とミニバスケットボール、中学生ではバレーボール、高校では陸上、大学では格闘技を経験しています。

現在もジムに通っています。

こうして並べると、夫婦ともに運動経験は比較的多いと思います。

ですから、息子たちの運動能力に生まれ持った要素が影響している可能性は、もちろんあると思っています。

一方で、私も妻も全国大会や県大会で活躍したような競技者ではありません。

そして息子たちを見ても、得意な運動と苦手な運動があります。

長男はボールを投げたり、サッカーやバスケットボールをしたりするのは得意ですが、水泳はそれほど得意ではありません。

次男も走ることは得意ですが、水泳は苦手です。

だから私は、息子たちの現在の運動能力を「すべて遺伝のおかげ」と考えるのも違うと思っています。

遺伝なのか、環境なのか。

私には、その割合を判断することはできません。

ただ、二人が幼い頃からどんな生活をしていたのかを振り返ると、思い当たることがあります。

それが、圧倒的な外遊びの時間です。

100か所以上の公園で、とにかく遊んだ

息子たちが幼稚園から小学校低学年の頃まで、休日になると私は毎週のように公園へ連れて行っていました。

都内だけではありません。

千葉、神奈川、多摩地区まで足を延ばし、今振り返ると100か所以上の公園へ行ったと思います。

「大型遊具」「アスレチック」「ターザンロープ」などをGoogleマップで探し、新しい公園を見つけることが私の趣味になっていました。

目的は、運動神経を鍛えることではありません。

子どもたちが喜びそうな公園へ行くこと。

ただ、それだけでした。

初めて見る遊具を見つけると、二人は走っていきます。

登る。

ぶら下がる。

飛び降りる。

丸太を渡る。

ネットをよじ登る。

遊具によって体の使い方が毎回違います。

「今日はまだ帰りたくない。」

と言われれば、夕方まで遊ぶことも珍しくありませんでした。

今思うと、運動神経を伸ばしたのは「特別な運動」ではなく、夢中になって何時間も遊んだ時間だったのかもしれません。

習い事は役に立った。でも、一番の理由ではなかった

我が家では、小学校入学と同時にいくつかの運動系の習い事も始めました。

長男は、剣道、サッカー、体操、水泳。

次男も、水泳以外はほぼ同じようなスポーツを経験しました。

どの習い事にも、それぞれ意味があったと思います。

剣道では礼儀や相手との間合いを学ぶ。

体操では、さまざまな体の動かし方を経験する。

サッカーでは、走る、蹴るだけでなく、周囲を見ながら仲間とプレーする。

水泳では、普段とはまったく違う環境で体を動かす。

実際、長男は体操で前方宙返りまでできるようになり、剣道では指導者から「才能がある」と言われました。

ですから、習い事が運動能力の向上に役立ったことは間違いないと思います。

ただ、私は**「習い事のおかげで運動神経が良くなった」とは考えていません。**

そう考える大きな理由があります。

長男は小学1年生で受けた新体力テストで、すでにA評価でした。

小学校に入って習い事を始めてから、まだそれほど時間が経っていません。

つまり、長男の場合は本格的に習い事を始める前から、ある程度の運動能力の土台ができていたと考える方が自然です。

では、その土台はどこでできたのか。

私が思い当たるのは、やはり幼い頃の外遊びです。

習い事は週に1回程度。

でも、公園では休日になると何時間も遊んでいました。

私は今、「何のスポーツを習わせれば運動神経が良くなるか」以上に、子どもが夢中になって体を動かす時間をどれだけ持てるかが大切なのではないかと思っています。

小学生になってからは「放課後遊び」がトレーニングになった

幼い頃は、休日の公園遊びが中心でした。

そして小学生になると、それに代わるように増えていったのが放課後の遊びです。

息子たちは小学校に入学してから学童に通い、校庭で自由に遊ぶ時間がありました。

長男に聞くと、よくやっていたのは、

・ドッジボール
・鬼ごっこ
・バスケットボール
・キックベースボール
・ハンドベースボール
・縄跳び

などです。

どれも「運動能力を高めるため」にやっていたわけではありません。

友達と遊びたいからやっていただけです。

でも、新体力テストの結果を見たとき、私は興味深いことに気づきました。

長男は、ソフトボール投げが特に得意でした。

ところが、私は長男とキャッチボールをした記憶がほとんどありません。

野球を習わせたこともありません。

では、どこで「投げる」動きを身につけたのか。

私は、放課後に繰り返していたドッジボールなどの遊びも影響したのではないかと思っています。

ドッジボールでは、ただボールを投げるだけではありません。

相手を見て、狙う。

全身を使って投げる。

ボールを捕る。

避ける。

走る。

急に止まる。

方向を変える。

一つの遊びの中で、いろいろな動きを何度も繰り返します。

しかも子どもにとっては「練習」ではありません。

勝ちたい。楽しい。もう一回やりたい。

だから何度でも繰り返します。

親が「今日は投げる練習を30回しなさい」と言うより、友達と夢中になって遊んでいたら、結果として何十回、何百回と体を動かしていた。

これが、遊びの強さなのではないかと思います。

幼児期の公園遊びから、小学生になってからの放課後遊びへ。

振り返ると、息子たちは「運動神経を良くするためのトレーニング」をしていたのではなく、ただ夢中になって遊び続けていたのです。

親がやったのは「教えること」ではなく、環境をつくること

ここまで振り返ってみると、私は息子たちに運動をそれほど「教えて」いません。

公園へ連れて行っても、

「今日はこの遊具を10回やろう」

「次はジャンプの練習をしよう」

などと言ったことはありません。

好きな遊具へ行き、好きなだけ遊ばせていました。

放課後遊びも同じです。

親が何をするか決めるのではなく、子どもたちが友達と相談して遊びを決めます。

スポーツでも、できるだけ本人の気持ちを優先してきました。

家族で毎年行っていたスキーでは、最初の数年間、息子たちはそれほど滑りたがりませんでした。

ホテルのゲームコーナーや露天風呂、部屋で遊ぶことの方が楽しそうでした。

私は「せっかく来たんだから、もっと滑ろう」と無理に滑らせることはしませんでした。

すると何年か経って、二人の方から、

「もっと急なコースを滑りたい」

と言い始めました。

長男のバスケットボールも同じでした。

私自身が中学生の頃にバスケットボールをしていたので、小学1年生の長男を一度体験へ連れて行ったことがあります。

しかし、そのときはまったく興味を示しませんでした。

そこで無理に続けさせることはしませんでした。

それから4年。

小学5年生になった長男が突然、

「バスケをやりたい」

と自分から言いました。

始めてみると、週3回の練習にも積極的に参加するようになりました。

親が「やらせたい」と思った小学1年生では動かなかった。

でも、自分が「やりたい」と思った小学5年生では、自分から動いた。

この違いは大きいと思います。

私が親としてやってきたのは、子どもを効率よく鍛えることではありません。

公園へ連れて行く。

いろいろなスポーツを経験できる機会をつくる。

本人がやりたくなければ無理強いしない。

そして「やりたい」と言ったときには、できるだけやらせてみる。

それくらいです。

親が子どもの体を動かすのではなく、子どもが自分から体を動かしたくなる環境をつくる。

振り返ると、それが我が家で一番大切にしてきたことなのかもしれません。

我が家が「やらなかったこと」

息子たちの運動について振り返ると、「やったこと」以上に特徴的なのは、やらなかったことかもしれません。

我が家では、運動神経を良くすることを目的にした特別なトレーニングは、ほとんどしていません。

例えば、

・ラダートレーニング
・体幹トレーニング
・ジャンプトレーニング
・毎日のランニング
・親が決めた自主練習
・スポーツの早期専門化

といったことです。

サッカーを習っていても、家に帰ってから私が「自主練をしなさい」と言うことはほとんどありません。

私自身が経験したバスケットボールについても、長男に技術を教え込むことはありませんでした。

「もっと練習すれば、もっと上手になるのに」

と思うことはあります。

親なので、当然です。

でも、それを親が管理し始めると、いつの間にか「本人がやりたいスポーツ」から「親にやらされるスポーツ」へ変わってしまうことがあります。

私は、それをできるだけ避けたいと思っています。

運動すること自体を嫌いになってしまったら、本末転倒だからです。

その代わり、本人が「やってみたい」と言ったことについては、できるだけ経験できるようにしてきました。

公園へ行きたいなら行く。

サッカーをやりたいならやる。

バスケットボールを始めたいならやってみる。

スキーで難しいコースへ行きたいなら、一緒に挑戦する。

「練習させる」より、「やりたくなる機会を増やす」。

我が家では、結果的にこのやり方が合っていたのだと思います。

子どもの運動神経を良くするために、一番大切だと思うこと

二人の息子が生まれてから現在までを振り返ってみて、私なりに一つの結論にたどり着きました。

子どもの運動神経を良くするために大切なのは、

「何のスポーツを習わせるか」より、「夢中になって体を動かす時間をどれだけ持てるか」

なのではないか、ということです。

幼い頃は、公園でした。

走る。

登る。

ぶら下がる。

跳ぶ。

転ぶ。

また挑戦する。

小学生になると、それが放課後の遊びに変わりました。

鬼ごっこ。

ドッジボール。

バスケットボール。

キックベース。

縄跳び。

誰かに指示されたわけではありません。

楽しいからやる。

勝ちたいから工夫する。

失敗したら、もう一度やってみる。

その繰り返しです。

もちろん、息子たちの運動能力には遺伝的な要素もあるでしょう。

サッカー、剣道、体操などの習い事から得たものもたくさんあります。

だから、「公園で遊ばせれば運動神経が良くなる」と言いたいわけではありません。

まして、我が家のやり方がすべての子どもに当てはまるとも思っていません。

ただ、少なくとも我が家では、運動能力を伸ばそうとして特別なトレーニングをさせた結果、運動が得意になったわけではありません。

子どもたちが夢中になれる場所へ連れて行き、できるだけ自由に遊ばせた。

本人がやってみたいスポーツがあれば、やらせてみた。

やりたくないときには、無理にやらせなかった。

その積み重ねでした。

私は子育てについて、「親が子どもを育てる」というより、子ども自身が持っている育つ力を、親が邪魔しないことも大切なのではないかと思っています。

運動も、その一つです。

親ができるのは、子どもの運動神経を直接「作る」ことではありません。

走りたくなる。登りたくなる。投げたくなる。挑戦したくなる。

そんな環境や機会を用意すること。

あとは、子どもが夢中になって動き始めるのを見守る。

二人の息子を育ててきた今、私はそれが一番大切だったのではないかと感じています。

我が家の運動子育てを、さらに詳しく紹介します

この記事では、我が家の経験全体をまとめました。

公園遊び、放課後遊び、運動系の習い事、そして「子どもが自分からやりたいと言うまで待つ」という子育てについては、それぞれ別の記事で詳しく紹介します。

公園遊びと放課後遊びについては、こちらで詳しく書いています。

→ 子どもの運動神経を良くする外遊びとは?100か所以上の公園と放課後遊びで分かったこと

運動系の習い事については、こちらで詳しく書いています。

→ 子どもの運動神経を伸ばす習い事は?4つのスポーツを経験した息子から分かったこと

子どもが自分から「やりたい」と動き出すまで待つことについては、こちらで詳しく書いています。

→ 子どもの「やりたい」を待つ子育て|スキー・皇居ラン・バスケで気づいたこと

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