子どもの運動神経を良くする外遊びとは?100か所以上の公園と放課後遊びで分かったこと

運動・体験

「子どもの運動神経を良くするには、どんな運動をさせればいいのだろう?」

そう考えると、スポーツ教室や運動系の習い事を思い浮かべる方も多いと思います。

でも、二人の息子を育ててきた私が今振り返って、一番影響が大きかったと感じているのは、特別なトレーニングではありません。

外遊びです。

息子たちが幼稚園から小学校低学年の頃まで、私は休日になると毎週のように公園へ連れて行きました。

都内だけではありません。

千葉、神奈川、多摩地区まで足を延ばし、訪れた公園は100か所以上になると思います。

そして小学生になると、公園に代わって大きな役割を果たしたのが、学校や学童での放課後遊びでした。

鬼ごっこ。

ドッジボール。

バスケットボール。

キックベース。

縄跳び。

どれも運動能力を高めるためにやらせたものではありません。

子どもたちが、ただ楽しくて遊んでいただけです。

それでも二人は、小学校の新体力テストでA評価を取るようになりました。

私は、「どんなトレーニングをさせるか」以上に、子どもが夢中になって体を動かす時間をどれだけ持てるかが大切なのではないかと思っています。

この記事では、100か所以上の公園へ通った幼児期から、毎日の放課後遊びへと変わっていった我が家の経験を振り返ります。

幼児期は、毎週のように違う公園へ行った

息子たちが幼い頃、休日になると私がよくやっていたことがあります。

次に行く公園を探すことです。

Googleマップで、

「大型遊具」

「アスレチック」

「ターザンロープ」

などと検索して、写真を見ながら子どもたちが喜びそうな公園を探していました。

都内の公園だけでは物足りなくなり、千葉、神奈川、多摩地区まで足を延ばすようになりました。

メインの公園を一つ決めたら、その周辺に別の公園がないかも調べます。

一日に何か所も公園を巡ることもありました。

振り返ると、訪れた公園は100か所を超えていると思います。

ただし、当時の私は、

「いろいろな公園へ行けば運動神経が良くなる」

などとは全く考えていませんでした。

単純に、初めて見る遊具へ息子たちが走っていく姿を見るのが楽しかったのです。

石の滑り台。

長いうんてい。

ネット遊具。

ターザンロープ。

丸太渡り。

ぐらぐら揺れる橋。

公園が変われば、遊具も変わります。

すると子どもたちは、そのたびに違う方法で体を動かします。

登ってみる。

ぶら下がってみる。

バランスを取りながら渡ってみる。

高いところから飛び降りてみる。

うまくできなければ、もう一度やってみる。

毎週違う公園へ行ったことで、結果としてさまざまな動きを経験する機会が増えていた。

今振り返ると、これは息子たちにとって良い経験だったのではないかと思います。

「帰りたい」と言うまで遊ばせた

我が家の公園遊びには、もう一つ特徴がありました。

時間をあまり決めていなかったことです。

朝から公園へ出かけて、子どもたちが夢中になっていれば、そのまま夕方まで遊ぶことも珍しくありませんでした。

昼食は、お弁当を持って行くこともあれば、コンビニやマクドナルド、サイゼリヤで簡単に済ませることもありました。

食べ終われば、また公園へ戻ります。

私はできるだけ、

「もう十分遊んだでしょう」

「そろそろ帰ろう」

と親の都合だけで切り上げないようにしていました。

子どもたちが、

「まだ遊びたい」

と言えば、できる範囲で付き合いました。

もちろん、毎回うまくいったわけではありません。

写真を見て期待して行ったのに、実際には思ったほど遊具がなく、がっかりした公園もあります。

でも、そんな場所でも子どもたちは別の遊びを見つけました。

虫を探す。

小川に葉っぱを流す。

大きな石によじ登る。

木の枝を拾う。

追いかけっこをする。

大人から見れば「何もない公園」でも、子どもにとっては遊ぶものがありました。

今考えると、重要だったのは100か所という公園の数そのものではなかったと思います。

それ以上に大きかったのは、

「もう一回やりたい」

「まだ帰りたくない」

と思えるほど、夢中になって体を動かす時間があったことです。

運動能力を伸ばすために決められた回数をこなすのではなく、楽しいから何度でも繰り返す。

それが、遊びの大きな強みだったのではないかと思っています。

小学生になると、公園から「放課後遊び」へ

息子たちが小学生になると、休日に家族で遠くの公園へ行く回数は少しずつ減っていきました。

その代わりに増えたのが、友達との放課後遊びです。

息子たちは学童に通っていたので、校庭で自由に遊ぶ時間がありました。

何をするかは、大人が決めるわけではありません。

その日に集まった友達同士で、やりたい遊びを決めます。

長男に聞くと、よくやっていたのは、

・ドッジボール
・鬼ごっこ
・バスケットボール
・キックベースボール
・ハンドベースボール
・縄跳び

などでした。

公園遊びとの大きな違いは、親がそこにいないことです。

誰と遊ぶのか。

何をして遊ぶのか。

どうやってチームを分けるのか。

ルールをどうするのか。

子どもたち自身で決めます。

そして遊びが始まれば、勝ちたいので本気になります。

鬼ごっこなら、全力で走る。

ドッジボールなら、投げる、捕る、避ける。

バスケットボールなら、走る、止まる、方向を変える、跳ぶ。

キックベースなら、蹴って走る。

一日の中で、いろいろな動きを自然に繰り返していました。

私は、

「今日は走る練習をしなさい」

「ボールを30回投げなさい」

と言ったことはありません。

子どもたちは遊んでいるだけなのに、結果としてさまざまな体の動きを何度も経験していた。

幼い頃に親と行った公園遊びから、小学生になって友達とする放課後遊びへ。

遊ぶ相手や場所は変わりましたが、「楽しいから夢中になって体を動かす」ことは変わらなかったのだと思います。

野球を習っていないのに、ソフトボール投げが得意になった

放課後遊びが息子たちの運動能力に影響したのではないか。

そう考えるようになったきっかけの一つが、長男の新体力テストでした。

長男は、種目の中でもソフトボール投げが特に得意でした。

ところが、長男は野球を習ったことがありません。

私自身、小学生の頃にソフトボールをしていましたが、長男とキャッチボールをした記憶もほとんどありません。

「投げ方」を私が教え込んだこともありません。

それなのに、なぜボールを遠くへ投げられるようになったのか。

本当の理由は分かりません。

ただ、一つ思い当たるのが、放課後に友達と繰り返していたドッジボールです。

ドッジボールでは、ただ遠くへボールを投げるだけではありません。

相手を見て狙う。

全身を使って投げる。

飛んできたボールを捕る。

ボールを避ける。

走る。

急に止まる。

方向を変える。

さまざまな動きを短時間に繰り返します。

しかも、本人に「トレーニングをしている」という意識はありません。

相手に当てたい。

勝ちたい。

もう一回やりたい。

その気持ちで、何度もボールを投げます。

私は、こうした遊びの積み重ねも、長男の「投げる力」の一つの土台になったのではないかと考えています。

親がフォームを細かく教えなくても、子どもは遊びの中で何度も試します。

うまく投げられなければ、次は少し違う投げ方をする。

相手に捕られたら、もっと速く投げようとする。

そうやって自分で試行錯誤できることも、遊びの大きな特徴なのだと思います。

「何を習わせるか」より大切だと思うこと

「子どもの運動神経を良くするには、何を習わせればいいですか?」

そう聞かれたら、以前の私なら、

「体操がいいのでは」

「サッカーもいい」

と答えていたかもしれません。

でも、二人の息子を育ててきた今は、少し違う答えになります。

何を習わせるかを考える前に、子どもが夢中になって体を動かせる時間をつくる。

まずは、それでいいのではないかと思っています。

我が家の場合、それが幼い頃は公園でした。

100か所以上の公園へ行きましたが、重要なのは「100か所」という数字ではありません。

一つの公園でも、子どもが夢中になって遊べるなら十分だと思います。

小学生になってからは、友達との放課後遊びでした。

鬼ごっこでもいい。

ドッジボールでもいい。

縄跳びでもいい。

バスケットボールでもいい。

大切なのは、大人からやらされるのではなく、本人が「楽しい」「もう一回やりたい」と思って体を動かすことなのだと思います。

遊びなら、失敗してもすぐにやり直します。

転んでも、また走ります。

できなかった遊具にも、何度も挑戦します。

そして遊びの種類が変われば、体の使い方も変わります。

私は、こうした経験の積み重ねが、息子たちの運動能力の土台の一つになったのではないかと考えています。

もちろん、外遊びをたくさんすれば必ず新体力テストでA評価になるわけではありません。

運動能力には個人差がありますし、我が家の経験だけで原因を断定することもできません。

ただ、少なくとも我が家では、特別なトレーニングをして運動能力を伸ばしたわけではありません。

遊んでいたら、結果としてたくさん体を動かしていた。

振り返ってみると、それが一番大きかったように思います。

まとめ|遊びは最高のトレーニングなのかもしれない

私が息子たちを100か所以上の公園へ連れて行ったのは、運動神経を良くするためではありませんでした。

子どもたちが楽しそうに遊ぶ姿を見たかったからです。

そして小学生になってからの放課後遊びも、親が用意したものではありません。

友達と遊びたいから、自分たちで遊んでいました。

でも今振り返ると、

走る。跳ぶ。登る。ぶら下がる。投げる。捕る。避ける。止まる。方向を変える。

そうしたさまざまな動きを、遊びの中で何度も経験していました。

しかも本人たちは「練習している」とは思っていません。

楽しいから続ける。

だから私は、

遊びは、子どもにとって最高のトレーニングなのかもしれない。

と思っています。

親ができるのは、効率の良いトレーニングメニューを考えることだけではありません。

子どもが夢中になって遊べる時間と場所を、できる範囲で残してあげる。

それも、子どもの運動能力を育てる一つの方法なのではないでしょうか。

私が外遊びを大切にしているのは、運動能力のためだけではありません。挑戦して、失敗して、またやってみることや、友達との関わりにも大きな価値があると考えています。詳しくはこちらの記事に書きました。

「小学生は毎日外遊びしたほうがいい?私が勉強より「外で遊ぶ時間」を大切にする理由」

息子2人の新体力テストA評価、遺伝、習い事なども含めて、我が家の運動子育て全体はこちらの記事にまとめています。

→ 子どもの運動神経を良くするには?息子2人が新体力テストA評価になるまでにやったこと

外遊びは運動能力だけでなく、勉強とのバランスをどう考えるかも気になるところです。わが家の経験をもとに、こちらの記事で詳しく書きました。

→「小学生は毎日外遊びしたほうがいい?勉強と遊びのバランス」

最近、次男の走るフォームが以前と変わっていることに気づきました。親がすぐに直すのではなく、本人が試行錯誤する様子を見て考えたことを、こちらの記事に書いています。
→ 子どもの足が速くなるのに走り方は重要?息子のフォームが崩れて気づいたこと

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